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認知症予防と対策 その①:認知症ってなんで起こるの?
認知症とは何か?
脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまう、または、働きが悪くなったためにさまざまな障害がおこり、生活するうえで支障が出ている状態をさします。初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多いでしょう。しかし、脳の細胞が壊れることによってさまざまな症状が出てきます。症状は大きく2種類あり、中核症状と周辺症状に分けられます。(認知症の種類・症状について、詳しくは下記記事もご覧ください。)

認知症と葉酸、ビタミン欠乏について(葉酸不足?)
認知症を防ぎたいという方も多くいらっしゃると思いますが、認知症予防の一つとしてビタミン欠乏症(特にビタミB6、B12)を改善していくこと、葉酸をしっかりと摂取することが重要であると考えられています。実際に福井大学医学部第二内科・脳神経内科 濱野忠則医師によれば、
物忘れ外来を受診した患者さん1349例のうち131例(約10%)の方が葉酸不足だったそうです。そこで、これら葉酸の不足している方に葉酸の補充をしたところ比較的早期から、若干ながら症状の改善がみられた
とのことです。このことから、
ビタミンおよび葉酸をきちんと摂取することが非常に重要
だと先生はおっしゃいます。では、なぜ葉酸が重要なのでしょうか?葉酸とはDNAを作るとき、胎児の成長にも欠かせない栄養素です。近年では、妊活中の女性や妊娠中の女性も医師から積極的に葉酸摂取を勧められるほど注目されており、2000年頃からは、国も摂取を推奨している、あらゆる年齢の人に、非常に大事なビタミンB群の一種です。厚生労働省が定める食事摂取基準では、日本の成人の1日の葉酸摂取量は240マイクログラムとされています。
NHKのテレビ番組「ためしてガッテン」や「あさイチ」でも埼玉県坂戸市の進めている「葉酸プロジェクト」が紹介されました。葉酸の代謝に関連する遺伝子のタイプ別で日本人の約62パーセントが、葉酸が不足しやすいタイプだということです。坂戸市のプロジェクトでは成人の一日の葉酸摂取量を厚生省の推奨する240マイクログラムから、400マイクログラムに引き上げています。この数字はWHOが定める世界の基準と一致します。ちなみにアメリカを含む81か国では穀類に葉酸を添加することが法的に義務付けられているそうで、いかに大事な栄養素なのかが分かります。
認知症の要因はさまざまで、多くの要素が絡み合っています。中でも、ビタミン欠乏症(特にビタミンB6、B12)そして葉酸欠乏症は認知症の大きな要因の一つといえるでしょう。

認知症予防と対策 その②:葉酸と認知症の関係性について
ホモシステインと葉酸(葉酸で悪玉から善玉へ)
福井大学医学部第二内科・脳神経内科 濱野忠則医師によれば、次のような葉酸サイクルとホモシステイン・メチオニンサイクルが示されています。
葉酸が体内に入るとテトラヒドロ葉酸、N-メチルテトラヒドロ葉酸になりビタミンB12の作用でメチオニン合成酵素になります。メチオニン合成酵素の働きにより悪玉アミノ酸であるホモシステインを善玉のメチオニンに変換してくれます。このメチオニンは必須アミノ酸の一つでありコレステロールを下げ、活性酸素を取り除く作用があります。
反対にホモシステインは酸化ストレスを生じさせ、動脈硬化を引き起こす原因となるのです。福井大学医学部第二内科・脳神経内科 濱野忠則医師によると アルツハイマーのグループはそうではない人に比べ悪玉コレステロール値が高いことも分かりました。

もう一つ、ビタミンB6の助けを借りて悪玉であるホモシステインをグルタチオンという酸化ストレスを抑える善玉に変換してくれるのです。

さらに濱野医師によれば、
ビタミンB6(20ミリグラム)、B12(0.5ミリグラム)、葉酸(0.8ミリグラム)の同時投与により、軽症のアルツハイマー病の患者の灰白質の萎縮進行が遅くなりました。中でも特にビタミン不足によりホモシステインが高値を示している方にはこの3種同時投与が非常に効果を得られた、という研究論文がある、
ということでした。このことから、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が、悪玉のホモシステインを下げて善玉の抗酸化物質をふやす重要なプレイヤーであることが分かります。
出典:Preventing Alzheimer’s disease-related gray matter atrophy by B-vitamin
treatment. Proc Natl Acad Sci U S A, (2013)
認知症予防の重要性
現在は薬により認知症の進行を遅らせることが可能になりました。また薬に頼るばかりでなく、テキストを用いた脳トレや指先や全身を動かすことで老化の防止につなげるエクササイズなども登場しており、さまざまな面で認知症対策が講じられています。認知症は早期発見が決め手となります。普段から家族の様子に気を配るようにしましょう。
そしてなによりも、大切なのは認知症予防です。今日では認知症予防にも多くの医学的な研究が進められています。認知症の要因はさまざまであり多くの要素が絡み合っています。若いうちからの予防がとても重要です。将来的に自分もなる可能性があることを意識して日々の生活の見直しをしてみましょう。食事、睡眠、運動、ストレスに注意した生活を心がけ、必要な栄養素をできるだけバランスのよい食事から摂取してください。ただし、単身赴任などで食事が不規則になりがちな方、あるいはお酒の量がついつい増えてしまいがちな方、ダイエット中の方、食欲がない方はサプリメントから補うことも考えてもよいかもしれません。
葉酸・ビタミンB6・B12のとれる食品
普段の食事で取り入れやすい葉酸、ビタミンB6、B12を多く含む食品は下記の通りです。葉酸は水溶性なので茹でると半分ちかく流出してしまうので電子レンジを使用するなど調理の工夫も必要ですね。また葉酸は光で分解される性質もあるので野菜の保存法にも新聞紙で包むなど工夫してください。緑茶は溶けだしたお湯を飲むわけなので効率的です。

サプリメントで補完する
サプリメントは、足りてない栄養素を積極的に摂取するための食品です。時間や場所を選ばずに手軽にとれるメリットがあります。必要な栄養素が普段の食品には微量にしか含まれてない、または、調理過程で失われてしまうものもあります。栄養バランスの良い食事を意識して足りない分をサプリメントで効率的に補いましょう。葉酸、ビタミンB6、B12はアルツハイマー型認知症だけでなく、動脈硬化のリスクも減らすので血管性認知症の予防にもつながります。そして肌のターンオーバー改善により美肌の効果も期待できます。この3種のビタミンとDHA・EPA・イチョウ葉・プラズマローゲンが配合されたオールインワンサプリで早いうちから認知症予防をしましょう。

認知症予防と対策 その③:認知症と葉酸、ビタミンのまとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、認知症になるメカニズムをお伝えし、おすすめの認知症予防方法もご紹介しました。日頃、ビタミンB群や葉酸摂取量に不安のある方は、是非サプリメントも検討してみてください!今回のまとめを以下に記します。
認知症の要因の一つにホモシステインがある
葉酸を積極的に摂取することで悪玉ホモシステインが減少し、善玉のメチオニン増加によりコレステロールを下げ活性酸素を取り除くことが医学的に証明されている。
葉酸、ビタミンB6、B12の同時摂取が認知症予防の1手段となる
葉酸、ビタミンB6、B12、3種の同時投与により、ホモシステインの増加している軽症のアルツハイマー型認知症患者の灰白質の萎縮進行が遅くなったことが医学的に証明されている。
食事の大切さはもちろんだが、忙しい現代人には、進化するサプリメントの補助的活用も有効
栄養バランスの良い食事をできるだけ意識していただき、それでもどうしても足りない分をサプリメントで効率的に補うことも一法だと思います。オールインワンサプリで動脈硬化のリスクを減らし認知症の予防につなげましょう。
(たとえば葉酸は一部の抗がん剤と反対の働きをします。通院中の方は服用してよいか、必ず主治医に相談してください。自覚症状はなくとも、定期的な健康診断を受けられることをおすすめします。服用していても体調がよくならない方は必ず病院でご相談くださいね。)
認知症予防と対策:オススメ知力健康サプリについて
それではnaturill編集部のオススメのサプリメントをご紹介します。
この記事の監修もつとめあげられた認知症予防の名医である濱野先生が監修した認知症予防ケアサプリのRimenbaです。
Rimenbaは史上初のトリプルケア処方で「冴え」と「ひらめきパワー」を最大限に引き出す話題の栄養素をオールインワンで配合した知力健康サプリメントです。
DHA/EPAに始まり、葉酸、イチョウ葉、プラズマローゲン、ノビレチン、などのNHKの朝イチ、ためしてガッテンでも取り入れた超話題の知力栄養素をぎゅっと凝縮。そのほか、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、D、E、亜鉛、高麗人参、など20種類以上の栄養素を配合しています。

Rimenbaは50代以上の若年性認知症の方、将来の認知症予防を考えている方のために設計されたオールインワンの知力健康サプリです。
いつまでも若々しく、元気に、過ごしましょう!